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鉄道小バザール







                                
                                 鉄道小バザールとは、サラリーマンによる海外鉄道乗り鉄旅の記録集です。




新型コロナ感染症による半鎖国状態で3年間、悶々としていましたが、海外に行けそうな雰囲気がしてきたので、メキシコ行きを決断。
 最初は乾季の3月かな、とも思ったのですが、いてもたってもいられず、夏に前倒し。これが吉と出るか、凶と出るか・・・

 チワワ太平洋鉄道(ChepeFerrocarril Chihuahua al Pacificoとは、メキシコ・カリフォルニア湾沿いの街であるロス・モチスと犬の「チワワ」の原産地であるチワワ州の州都チワワを結ぶ全長654㎞の路線。地下鉄や近郊路線を除くとメキシコ唯一の長距離路線となりました。豪華車両で編成される急行列車でロス・モチス/クリール間357㎞を進み、一度Barranca del Cobre(コッパーキャニオン:銅渓谷)の最寄り駅・ディビサデロに戻り、ディビサデロから終点チワワを目指しました。


 初掲載:2023年2月 Last Update:2023年2月

ロス・モチス
 8/15 08:05
クリール
 8/15 17:28 
Express
357 
Premala Class 4,820MXN
1MXN=6.72JPY (2022年8月15日時点のレート 4,820MXN=32,390JPY)




夏ぅ~のロス・モチスへ

 北半球の8月は当然夏。ただ、メキシコシティーは標高が2,240mもあり、朝は長袖が必要でした。13時45分発のアエロメヒコ航空AM2132便でカリフォルニア湾沿いの街であるロス・モチスへと向かいます。

 着陸20分ほど前に海岸線沿いに出て、ラグーンを右に見ながら北上。空港付近は砂漠のようでした。エンブラエルE190のタラップを降りると、灼熱の太陽が照りつける。暑い。やはり夏はこうでなくっちゃ。タクシーに乗り、ホテルへ直行。海に近い街だから、夜はシーフードでも食べようか。


        カリフォルニア湾沿いに出てきた                        夏の日差しを浴びる(ロス・モチス空港)

ホテルフロントの話に従って失敗。早く駅に着きすぎ

翌朝8時に列車が出発するので、余裕をみて朝630分にタクシーを呼ぶようホテルのフロントのお姉さんに伝えると、「2時間前に駅についていた方がいい」とのたまう。駅までは15分ほどで着きそうなので「じゃあ、6時にホテルで」と伝える。

 乗車当日、5時に起きて、シャワーを浴びて6時少し前にチェックアウト。フロントに駅までの費用の概算(80ペソ)を聞く。タクシーも時間通りにやってきて乗り込みました。まだ、外は真っ暗。スマホのグーグルマップを起動させるとタクシーの軌跡がよくわかる。あっという間にロス・モチス駅に到着。100ペソ札を渡すと40ペソが返ってきた。つまり60ペソ、420円ほどだ。安い。駅前には3人組が眠たそうに座って待っている。駅のドアには7時にオープンとプレートが掲げられていた。「はよ、来すぎやないか!」と、毒づいてしまった。


         駅前にSLが静態保存されていた                        着いた頃はまだ真っ暗だったが・・・

 7時になり、駅のドアが開く。駅舎はだだっ広い100㎡ほどの空間。ふと見ると窓口があったので、3日後に乗る予定の列車ディビサデロ/チワワ間のチケットを購入しました。

 駅舎内のベンチに座り、ぼ~としていると、乗務員がチケットの確認にやってきた。日本で入手していたチケットには車両の指定はあるものの、座席の記載がない。乗務員に確認すると、車両に乗る際に指定するとのこと。
 チケット確認の後、乗務員が私のリュックにタグをつけた。「プリメーラクラス(ファーストクラス)のクリール行き」と表示されている。そして最後に紙テープの腕輪を渡される。これもプリメーラクラスの色分けがされていた。

       駅舎内の様子(左奥が切符販売所、右側がホーム)                    各駅停車の時刻表兼料金表

そして745分、ホーム側の扉が全開になった。ようやく列車に乗り込むことができる。車体は濃い青で落ち着いたテイスト。窓も大きい。プリメーラクラスは展望車両があるので最後部のはずだ。

車両の乗降口に乗務員がいて、チケットとパスポートをチェックし、チケットに座席番号を書き込む。指定された席に向かうと、進行方向左側の通路側。ただ、エル・フエルテ(El Fuerte)駅まではすいているだろうから、あいている進行方向右側の席に座ることにしよう。8時ちょうどに出発。 


車両の探検でもしようか

  エル・フエルテまでは平地を進み、変化もないので、車両探検することにしました。この列車はプリメーラクラスと言われるファーストクラス、エグゼクティーボと言われるビジネスクラス、ツーリスタといわれる普通席の3クラス制になっています。
 乗車しているプリメーラクラスは座席車両が2両、サロン席1両、食堂車1両、最後尾の展望車両1両という構成。座席車が2両しかないのに5両を擁していることになります。高いはずだ(4,820MXN=32,390JPY)。まずは最後尾の展望車両に向かいます。前1/3はバーカウンターで2/3が窓際にずらりとスツールが並び、外の景色を楽しめるようになっています。まだ、1家族がいるだけでした。でも、最後尾の目の前に線路がしゅぅ~と伸びる風景は、気持ちいい。


        フカフカなプリメーラクラスの座席                             展望車両

 次は進行方向側にあるサロン車両に向かいます。ここにもカウンターがある。ソフトドリンクは無料とのこと。そして食堂車。ドームカーになっていて、1階両端部分にもテーブルがありました。2階ドーム部分の真下が厨房になっているのでしょう。更にその前の車両は荷物車両。普通車両だけでなく、ビジネスクラス車両とも行き来できない構造になっているとは・・・。

 
 
       サロン車両(奥にカウンターあり)                         食堂車の車端部分(平屋部分)

 

朝食をタダ食い?

 プリメーラクラスは希望する朝食かランチのいずれかが料金に含まれるとネットで事前にチェック済み。昼は車窓風景を撮影するので忙しいだろうと思い、早めに食堂車にいくことにしました。ウエイターにBreakfastと声かけ、階段を駆け上がる。カナダの大陸横断列車以来のドームカーだ。テーブルも空いていたのでワンボックスを占めることができた。 ウエイターが「どんなのがいい?」と聞いてきたので、典型的なメキシコの朝食をリクエストした。炒り卵メキシコ風とポテトをおかゆ状にしたもの、そしてカフェコンレチェ(カフェオレ)とトルティージャ。確かに典型的なメキシコの朝食といった感じです。


 でも、周りの人と少し違いすぎない?彼らは大きな皿にサラダが最初にサーブされている。ま、別に構わないか(と、最初は思っていた)。
 朝食を終えてサロンカーでコーヒーを飲んでいると、別の乗務員が昼食のオーダーを取りにきました。メニュー表を見ると価格が書いていない。つまり、料金込みのメニュー表ということ。おすすめのリブアイステーキを注文し、伝票にサインをした。ということは、大きな皿のサラダを食べた人たちが食べていたのが料金に組み込まれていた朝食のような気がしてきた。先ほど俺が食べた食事は一体何なのか???ま、タダで軽食を摂ったということなのか・・・


エル・フエルテに到着

  出発して2時間ほどたった9時58分、エル・フエルテに到着。ロス・モチスから82㎞のところにあり、歴史遺跡が数多く残っている街です。ここを観光してから列車に乗るのが王道のようで、多くの人が乗車してきました。

 降車しようとしたら乗務員に止められる。勝手に降りられると管理するのが面倒なのだろう。「たばこを吸いたい」と手振りで訴えると許可された。たばこを吸いながら、最後端に向かう。展望車を外から写真に収める。すぐ後ろに鉄道橋が架かり、カウボーイが牛を引き連れて移動している。すっと眺めていたかったが、乗降口のフラッグ(旗)がしまわれたので、もうすぐ出発するのだろうか。急いで乗降口に戻ることにしよう。10時13分出発。

 
        多くの人が乗車したエル・フエルテ                          駅の裏側で牛が放牧されていた

 サロンカーでしばらく滞在し、座席車に戻ると、それほど混んでいない。ということは、展望車両に行っているのだろうかと、最後尾に向かうと、満員の状態だった。大きな窓も下げられオープンエアになり、風をまともに受ける。写真を撮るには最高の状態だ。窓際と真ん中に設けられているテーブルが人造大理石で凹型になっているのは、グラスが倒れない工夫であることがこの時わかった。また、この凹型がちょうどデジカメの置き場所にもなった。
 
 席は埋まっているが、出入りが時折あるので、しばらくすると進行方向右側の最後尾のスツールの席を確保することができました。ここだと、右側の景色も、後ろの景色も両方写真に収めることができます。途中、雨が降ったが、写真をバチバチ撮り続ける。

 
  広大な風景                               最後尾の展望車両は大賑わい
 

 車窓の右に左に、スケールの大きな景色が流れる。標高もだんだん上がってきた。時折、切り通しを抜ける。大地を列車で探検しているようで、テンションも上がってきます。 

 

 大きなフエルテ川を鉄橋で渡る際にはスピードを落とし、ゆっくり運転するサービスもありました。時折、トンネルを通過します。ディーゼル機関車で牽引しているので、煤がカメラのフラッシュに反射し、雪のように写るのはご愛嬌。 
        

 

 

 渓谷を縫うように走るところでは、列車が右に左にくねくね。鉄道模型のような景色が広がります。最初ははるか眼下に見え隠れしていた川が、徐々に標高を下げて進み、川が荒々しく流れる様子が手に取るようにわかってきた。

 


テモリス川沿いのループに突入

 川越しの向かいの山肌に、これから進む線路が見えてきた。なんと上下2段に。そしてしばらくすると、ディーゼル機関車と客車が見えてきた。なんと、この列車の先頭だ。

 
           良く見ると向かい側に2段の線路が                       この列車の先頭がぐるっと回って・・・

 

 このからくりは、先方が大きなカーブを進んでいることを意味します。川をカーブしながらまたいでいる。まさに鉄道模型のようだ。乗客もスマホを取り出し、写真を撮る。今度は川越しに先ほど進んできた線路が見える。その奥に滝が見える。トンネルで小さなループを作り、更に高度を稼ぎ、進路を変える。向こう岸の線路と、カーブで渡りきった橋と、滝と、進んできた手前側の線路が一つの視界に広がる。まさにこの路線のハイライトと言えるでしょう。




                          海外鉄道ファンの間では有名なテモリスループ

食堂車で昼食

 列車は引き続き渓谷を進みます。景色も少し見飽きたことから、食堂車に向かうことにしました。時計を見ると13時を過ぎています。手前のサロンカーで少し待たされ、ドームカーのワンボックスを確保。ウエイターがやってきて、私がサインした伝票を探します。これで朝食のことをあれこれ言われない(ただで朝食サービスを受けた)ことが確定(!?)。

 最初に出てきたのはタコスとトスターダス。トスターダスとは、トルティージャを揚げてあるもので、丸めることはできない。小さな皿ごと頬張るような形になります。ライムを搾っていただくことにする。
 そしてスープが出てきて、メインのリブアイステーキが登場。メキシコは牧畜の国なので、「これがなくっちゃ」と独り言をつぶやきます。
 付け合わせの緑色の野菜が2種。一つは青唐辛子なのはわかるが、もう一つは???。ソテーしているようだが、何かわからない。フォークで切って口に入れる。少し堅いが、特に感想もない。後で調べてわかったのですが、なんとサボテンだった。もう少し味わいながら食べればよかった・・・。

 
        トルティージャ(左)とトスターダス(右)                 青唐辛子の下にある芋スライス状の物がサボテン 
 

 食事を終え、しばらくすると線路の両脇にホームがある駅を通過(後で気づいたが、ここがPosada Barrancas駅)し、しばらくすると分岐点を越えたところで停車。展望車両でぼ~としていたら、ここがディビサデロ(Divisadero)駅(ロス・モチスから299㎞・標高2245m)であることに気付く。慌てて降りようとするも乗務員はあまり気乗りでない様子。たばこの仕草をしてなんとか下ろしてもらう。

 
              Posada Barrancas駅                              Divisadero駅

 ホーム中央に移動しようとするが、車両乗降口の幟をたたみ始めた。出発の準備だ。またまた慌てて車両に戻る。しばらくして出発。ネットや本の情報では、15分ほどディビサデロでコッパーキャニオンを展望台から眺めたり、駅前の屋台(?)で軽食を摂ったりという記載はあります、プリメーラクラスの乗客はどちらも難しいのではないかと思います。車中を見渡すと降車した人が結構多いようで、ガラガラ。私は2日後この地に戻ってくるので15分の途中下車散歩は考えていなかったが、気をつけた方がいいと思います。

       奥に見えるのがコッパーキャニオン。左中央部に見える赤茶色の屋根が後日宿泊するホテル(Divisadero駅をゆっくりスタート)

 それにしても出発が163分と、時刻表より12分早い。遅れるのが当たり前といわれていたメキシコ鉄道なのに・・・。遅延させまいとする乗務員の、変にしゃちほこばった対応に少し残念な思いが残ります。少しだけコッパーキャニオンのへりをかすめ、ディビサデロ駅を後にします。




ゴールのCreel目指し一直線(ループがあったが…?)

列車は進むが、少し風景はおとなしくなったかな。ふと後ろを見ると先ほど通った線路がすぐ真下に見える。ループ線だったのか。


   

 沿線の地面が何故か白い。乗務員に聞くと、雹(ヒョウ)が降ったらしい。遠くには谷霧が降りている。なかなかの荒天だ。

 1728分、時刻表より12分早く、クリール(Creel)駅に到着しました。荷物を受け取りつつ、まだ見ていなかった先頭に向かうことにしよう。





 濃い緑の塗装をしたFerromex(メキシコ鉄道)のディーゼル機関車が格好いい。ちょっと悪乗りして先頭に上ってみた。

                   




                                                     クリールl駅舎

大雨に、少し不安が・・・

 クリールで2泊後、バスでディビサデロに戻って1泊しました。その後、終点のチワワに鉄道で向かう予定です。チケットを見ると午後150分と表示されているので、1時過ぎにホテルを出発しました。といっても、ホテルを出るともう、そこは駅。駅の周りを一周したからといって、時間はそれほど経たない。



 しばらくすると雨が降ってきた。かなり雨脚は強い。到着予定の150分になっても列車は来ない。私のほかに1家族が列車を待っていたが、お互い苦笑い。
 それにしても列車が来ない・・・。無人駅なのでいつ頃列車が来るのかわからない。前述の家族の主人が声をかけてきた。鉄道会社に問い合わせをしたが、状況はわからないとのこと



      ホームのトタン屋根の下からうらめしく雨音を聞く                   雨は止んだが、列車は来ない…

こ、来ない・・・

 雨は止み、出発予定の時間から1時間以上経ったが状況は何も変わらない。前述の男性が声をかけてきた。再度鉄道会社に電話したところ、なんと、列車が途中で運行中止になり、次の列車は3日後の日曜日とのこと。豪雨で運転が危険と判断したのだろう。

 雨期の高山鉄道だと、「あるある」のことですが、状況がよくない。本日中にチワワに着かないと、日本に戻ることができないのです。男性ら家族も本日中にチワワに戻らないといけないようで、車をチャーターしてチワワに向かおうと提案してきた。もう、他に選択肢があるとも思えず、その話に乗ることにしました。


 ホテルに戻り、ホテルの従業員に相談。チワワには15500ペソ(=38500円)で行けるとのこと。念のためバス便を聞くと、もうないとのこと。腹をくくるしかない。私は2,500ペソ、男性の家族が3,000ペソ払うことで決まり、シボレーの四駆に乗り込んだ。40分、列車の当初の出発予定から1時間50分遅れで出発した。

 
         アンダーパス的なところは早めに抜けよう

  サン・ファニート(San Juanito)では、道路が水浸しの中、進みます。ラ・フンタ(La Junta)でいったんトイレ休憩。広い草原の中を突っ走ります。うとうとしていたら、大都市の灯りが。チワワに入ったみたいだ。ホテルに直接つけてもらい、アメリカ人家族の3人と別れる。列車に乗ったときと比べ、2時間ほど早い午後823分にホテルに到着しました。部屋に入り、窓から外を見ると、民家の灯りが山肌に沿って広がり、時折、雷が鳴っています。


                                                 ホテル客室からのチワワの夜景

           

How To Get Tickets 

チケットはHIS経由で入手
 Chepeのホームページhttps://chepe.mx/ )から直接予約をトライしたのですが、クレジットカード決済が何度やってもうまくいかず、HISメキシコにメールして予約しました。ぼったくりに近い値段(335USD=46,073JPY)を請求されました。

Chepe Expressに乗るなら、プリメーラクラス
 本文にも書いたように、Chepe Express3クラス制です。コロナ明けの乗車時は週に急行が1本か2本、各駅停車も週に2本しか運転されていませんでした。急行(Express)と言っても、速い訳でもありません。雄大な景色を見るためだけにこの列車に乗るわけだから、「写真撮影に煩わしい窓ガラスがない」「後ろが見える」展望車両に唯一アクセスできるプリメーラクラスが絶対おすすめです。

 

 

恐るべしメキシコシティーの地下鉄
 Chepeに乗る前にメキシコシティーに行きました。地球の歩き方をはじめ、ネット情報にも「地下鉄はスリに注意」と書いてある。しかし、どこまで乗っても5ペソ(=35円)という魅力的な乗り物を敬遠するわけにはいかない。
 

     プリペイドのICカード               飲食禁止はわかるけど・・・         空港近くの路線は高架線だった

 812日のこと。地下鉄でホテル近くのソカロ(Zocalo)という駅に向かっていた。夕方のラッシュ時で、満員だ。スリに遭わないよう、身構えるが、特に緊張が車内に蔓延しているわけではない。
 ソカロ駅に到着。降りようとすると、乗ってくる客が一斉にドアから入ってきて、あらがうことができず、降りられない。なんと、ドアが閉まった。一駅乗り過ごし、次の駅で降りることにする。自ずとドアの前に立つことになる。次のピノスアレス駅に着いた。ドアが開くが、またもやホームから、われ先と乗客が襲ってくる。勢いに負けまいと「全力で」降りる。なんとか、なんとか、ホームに降り立つことができた。日本のように「まず、降りる人を優先して乗り込む」という常識がここでは通用しない。恐るべし、CDMX(メキシコシティー)の地下鉄。


      ラッシュでつり革につかまる            ぎゅうぎゅう               改札で入場制限していた(ソカロ駅)

                                            メキシコシティーの地下鉄は車輪がゴムタイヤ

ヴァスコンセロス図書館に行ってきました
 建築物好きの私としては、CDMXで是非訪れたい場所にヴァスコンセロス図書館がありました。「空中図書館」「死ぬまでに訪れたい図書館」などと呼ばれています。前夜にわざわざ図書館近くのホテルに移り、ほとんど人がいない朝の静かな館内を、ぼーっと散策してきました。



           


   図書館近くのブエナビスタ駅は近郊電車路線のターミナル駅      ONE PIECEは想定の範囲内だったが、「孤独のグルメ」も図書館にあった

MySOS使ってみた

 旅行した2022年はまだ新型コロナの影におびえている状況。海外に行けるようにはなりましたが、帰国の際には入国72時間以内のPCR検査で陰性の証明がないと入国できませんでした。PCR検査自体は鼻をホジホジするだけなので難しくはないはずですが、いかんせん、検査は外国ですることになる。スケジュールを考えると、わざわざロサンゼルスで1泊しなければなりません。当時は円安が進行していて、金額も馬鹿にならない。調べると日本語対応してくれるPCR検査だとところは5万円近くもする。しかも、ダウンタウンまで行かなくてはならない。

 一番安かったのは、空港で検査する方法で199USD(=27,400円)でした。事前にスマホで予約して、LAX到着後すぐに検査会場の6番ターミナル方面に向かう。待ち時間もなく、5分もかからず終了。バスに乗ってサンタモニカ観光をしているうちに陰性の結果のPDFがメールで届き、一安心。空港近くの宿泊先ホテルのフロントに相談すると、彼らも慣れたもので、メールアドレスが書いてある小さな紙片を渡され、PDFを添付してメール送信。ほどなく印刷されました。

 ホテルの部屋でベッドに寝転びながらスマホのMySOSアプリに必要事項を入力し、検査結果情報等をアップロードしてしばらくするとMySOSの画面が赤から青へ。成田空港の検疫セクションでスマホ画面を見せると、拍子抜けするほどあっさりパス。通常と全く変わらず入国できました。


    ロサンゼルス空港にあるPCR検査場      サンタモニカで有名なババガンプシュリンプ      PCR検査は無事陰性   MYSOSも青に



「鉄道世界夢紀行」桜井寛著 トラベルジャーナル社刊

 著者は海外鉄道写真家で有名です。1993年の本なので、車両や街の様子は隔世の感がありますが、海外の鉄道を9列車紹介しています。

「ラテンアメリカ鉄道の旅」さかぐちとおる著 彩流社刊
 中南米の鉄道を数多く紹介しており、ラテンアメリカの鉄道事情については、普通に入手できる本の中では一番詳しいと思います。


  テオティワカンのピラミッド        クリール駅近くの踏切        コッパーキャニオン          キャニオンに虹が…
         



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